やっぱり加速が命!フォレスターSPORT EXで高速試乗してみた

2025forester

人生最後の自動車になるかもしれない、という思いから次の車を検討中。

現在もっとも気になっているのが、スバルの新型フォレスター。
人気の中心はストロングハイブリッドだが、加速を重視する俺としては、やはりターボモデルに魅力を感じる。

思い立って販売店を訪れたが、予約なしでも試乗が可能とのことで幸運であった。
さらに、「高速道路で試乗してみたい」という希望にも快く応じていただいた。


試乗車はもちろんターボ車
 型式:SL5B5FG
 グレード:SPORT EX

高速道路までの移動中は、低速域でのトルク感およびパドルシフトの応答性に注目してみた。乗車人数は大人3名。

低速域でのトルクについて

フォレスターの最大トルクは30.6kgf・mで、1600~3600rpmの範囲で発生する。
そのため、アクセルを踏んだ瞬間からしっかりとトルクが立ち上がり、力強い加速を体感できた。

所有しているエスティマ(GSR55W)のトルクは35.1kgf・m/4,700rpmであるが、こちらはエンジン回転が上がってから本領を発揮するタイプである。
一方、フォレスターは低回転域から最大トルクを発揮するため、街乗りなどでの扱いやすさが際立っていた。

エスティマの加速は力強いが、少々荒々しい印象もあり、好みによって評価が分かれるところである。
個人的にはその豪快さも嫌いではない。

フォレスターの加速は非常に滑らかでありながら、確かな力強さを感じさせる。1.8Lという排気量からは想像できない走りであった。トルク面に関しては、不安やストレスは一切感じなかった。

パドルシフトの反応

続いて、ある程度スピードに乗った状態でパドルシフトを操作してみた。
マイナス側のシフト操作を試したがレスポンス良く、仮想的だがギアが切り替わる感触を得られた。(CVT搭載車のため実際にはギアは存在しないが、段階的な変速感はある)。

所有するエスティマでは、マニュアル操作から実際の変速までに数秒を要し、フラストレーションを感じる場面も多い。
その点、フォレスターではパドル操作に対する反応が素早く、操作していて楽しいと感じられた。

DSG(デュアルクラッチ式)のような瞬時の変速とは比較にならないかもしれないが、幸いにして俺はDSG車を所有したことがなく、CVTとしては十分満足のいく反応であった。

何度か試したが、どの場面でも気持ちよく反応してくれたため、パドルシフトは非常に気に入った装備である。

高速道路での試乗

高速道路本線への合流後は、Sモードに切り替えてアクセルを全開にして加速を試みた。
初速の伸びは申し分なかったが、ある速度域に達すると加速感が鈍くなり、「頭打ち」のような印象を受けた。

比較対象となるエスティマであれば、そのまま勢いよく想像以上の速度まで加速していくが、フォレスターにはその「余力」が感じられなかった。何度か試してみたが、やはり高速域での伸びには限界があると実感した。

スペック上、フォレスターは177ps、エスティマは280psであり、この出力差が高速道路での走行性能において顕著に表れた形となる。

馬力についての所感

これまで乗ってきた車両を振り返ると、いずれも高出力なモデルであった。
・マツダ サバンナRX-7 GT-R(FC3S・後期):MT 205ps/27.5kgf・m
・スバル レガシィワゴン(BG5):MT 280ps/34.5kgf・m
・スバル レガシィワゴン(BP5):MT 280ps/35.0kgf・m
・トヨタ エスティマ(GSR55W):AT 280ps/35.1kgf・m
これらと比較すると、フォレスターの馬力は正直見劣りする。

高速道路における試乗は、俺にとって車の性能を見極めるうえで非常に重要な要素であると改めて認識した。
結果として不満もあったが、多くの情報を得ることができ、非常に有意義な試乗であった。

走行性能の総括

・低速域の加速性能:◎
 出だしは滑らかかつ力強く、街乗りや一般道での不安は皆無である。
・高速域の加速性能:△
 通常の追い越しには問題ないが、力強い加速を求める場面ではやや物足りなさを感じた。

簡潔に言えば、「出だしは良いが、伸びがない」といった印象である。実用面では問題はないが、過去の車歴と比較してしまうと馬力の不足を感じざるを得なかった。

次回、試乗の機会があれば、車体のロール感や静粛性、乗り心地などにも注目してみたい。

外観とデザインに関する所感


気になっていたフォレスター SPORTのブロンズカラーであるが、実際に見た印象としてはあまり好みではなかった。
特にホイールの色味は「これはない」と感じた。一方で、同行した妻は「良い色だね」と評価しており、好みの違いが如実に出た。

販売店のスタッフによれば、2025年7月末にはブラックエディションが登場予定とのことで、ブロンズの配色に対する不満の声が多かったことが背景にあるのかもしれない。


ドアミラーの色はブラックでかっこいい

なお、新型フォレスターはすでに「B型」となっている。これは日本市場では販売が遅れたことによるものであり、実際には初期型の次の仕様にあたる。

ほかの候補車との比較

気になっている他車としては、トヨタの新型RAV4 GRスポーツや、マツダの次期型CX-5がある。しかし、今回の試乗を通じて「やはりフォレスターで良いのではないか」という思いも強くなってきた。

とはいえ、決断にはもう少し時間が必要である。高額な買い物であり、後悔のない選択をするためにも、じっくりと検討したい。遅くとも来年の今ごろ(2026年夏)までには結論を出すつもり。

パワーを求める時代ではないかもしれない。(;゚ロ゚)
177psで手を打つか?

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